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Confederate というのは、一般人には手が届かない超高価なバイクを製作しているところで、バイク好きの有名人ご用達のバイクビルダーだ。 Cathcart 氏は、こういうビルダーのことを boutique と表現。なんだか納得。 話は逸れるが、Asphalt & Rubber もこの単語を用いていたな。確か MV Agusuta に対して。今の MV Agusta は大量生産に乗り出し、boutique の域から脱しようともがいているところ、というのが実情かもしれないけど。 そして最近の経営問題の関係で、再び少数生産メーカーへ戻るかもしれないという話もあるみたい。 本題に戻る。 この Confederate に私の目が留まったのは、もちろん第一に見た目のインパクト。美しかどうかとかカッコイイかどうかという視点を超えて、とにかく独特の意匠であることが理由。フロントサスペンション、フレーム、極小シート。それからこれも以前に気付いたことだが、このマシンが履いているリアタイヤは、Diavel が標準で履いている Pirelli Diavlo Rosso Ⅱ 240/45 ZR17。きもーち親近感。 当該インプレッション記事はけっこう長文で、正直理解できていない表現もあったりする。そんな理解不能な部分や、Confederate の歴史みたいな部分は私的にどうでもよいので省略したりして記事内容を以下に記す。斜体文字部がオリジナル記事からの引用。 Confederat の創始者であり CEO は Matt Chambers という弁護士。その Chamber 氏が、Fighter というマシンの名とこの独特の意匠について述べている。 「私達は、敢て既存のバイクの意匠に逆らいたかった。つまり後ろが低くて前が高く、幅狭でハンドルからスイングアームピボットまでを直線とし、サイドビューが確固たる三角形に見えるようにしたかった。そして名前には、因習への戦い (fight)、変化への格闘という意味を込めている。意匠とスタイルにそういったモノを求めるカスタマーに、このマシンは、堅固で軽いシャシー、他のバイクが到達できないようなトルクウェイトレシオによって答えてくれる。・・・・・ P51 のエンジンのインテークが文字どおり51mmであることにも関係していが、P-51 Mustang 戦闘機にも掛け合わせている。」 背骨に当たるフレームの径は7inchで、航空機仕様のアルミニウム6061から削り出されたもので、モノコックフレームを形成。そしてそれは燃料タンクになっていて容量は4.0gallon。S&S X-Wedge エンジンは強度メンバーとして完璧な要素となっている。 Chamber 氏がこのシャシーに込める思い。「最初の Hellcat を製作していたときから、ワンピースのクランクシャフトを用いた Vツインエンジンが欲しいと思っていたが、これまでは Harley と同様に5つのピースをボルトで組み立てる旧タイプのクランクシャフトしかなかった。そのクランクシャフトで生じるねじりが振動の起因となり眼鏡性を損ねていた。エンジンをシャシーにリジッドマウントし、理想的な一体構造にすることを妨げていた。ところが新しい S&S X-Wedge エンジンは全てを変えてくれた。ビッグなフライホイールを備えたワンピースの削り出しクランクシャフトは、巨大なトルクを安全かつスムーズに使えるようにしてくれた。S&S はそれだけでなく、Confederate バージョンとして、クランクケースもアルミニウムの塊から削り出してくれ、我々のフレームに固定できる形状にしてくれた。」 ボアストロークは 111.76 X 111.76 のスクウェア。ギアボックスはカセット形式で、Yamaha R1 に2年先行して採用。 Confederate のセールスマネージャである Paul Adams 氏はこのエンジンについて次のように語っている。 「我々は S&S エンジンを、Georgia の Atlanta に居る Jon Kasse の所へ持っていった。彼は特に Ford のドラッグレーサーのエンジンを得意とする優れたチューナーで、シリンダーヘッドのエキスパートではあるが、バイクのエンジンを扱ったことは無かったが、もの凄いパワーとトルクを生み出してくれた。バルブアングル、燃焼室形状とガスの流れを見直した。圧縮比を10.1:1から10.3:1へ引き上げ、ピストンも交換し、排気がオープンの状態でクランク端出力209psを達成した。Jon が我々のためにそのヘッドを S&S を送ってくれている。なお我々はバイクが公道を問題無く走れるようにサイレンサーを付けてデチューンしている。それはリアホイールで最高出力145psと最大トルクは160lbfを発する。しかし、カスタマーが欲すれば一層のパフォーマンスを手に入れられることを知っている。」 実車に跨ってみると、これが先代とは全く別物であることを悟る。余りに最小主義的なシートが、実はクッションが良く効き快適で疲れを感じさせず、どこかに荷物さえ積むことさえできればスポーツツアラーとして使えそうだと思える程だ。しかしそれはこの Alabama の急進的バイク(Confederate の所在地は Alabama 州)が、アメリカのフッドフォワード式クルーザースタイルを採用しているということではない。ヨーロッパのバイクスタイルを採用している。それをもたらしているのは、エンジンが生み出す印象的で中毒性を持つすさまじいトルクの塊だけでなく、ペグ位置が当たり前の位置にあったりシートがわずかに後方へ置かれていたりすることだ。先代の Fighter がコーナリングと快適性の両面で妥協しようとフットフォワード式クルーザーだったのとは明確なコントラストを生んでいる。それから、私が最近乗った Confederate というと、短い間ながら Pierre Taerblanche がこの会社に在籍していたときに造られた Hellcat Speedster で、15ヶ月前のことだが、そのライディングポジションは以前の Hellcat とは全く違うものだった。18inchもペグ位置が前方へ移動していたことが大きい。*この中途半端な造りは、乗ったときにバイクとの一体感を阻害し、前方へ延びきった脚はそのペグで不自然に休んでいるという状態になる。Speedster は怒りを覚えそうなくらい操縦するのが難しかった。他の Confederate ライダーも間違いくそう感じるだろう。 * 先代 Hellcatと Cathcart 氏が現行 Hellcat に乗りその感想を述べた MpreBikes の記事も見付けたので目を通してみる。 Cathcart 氏が先代 Hellcat に乗った Motorcyclist.online 記事もある。 フォワードスタイルはバイクを操る楽しみを損ねるという Cathcart 氏の意見に私はおおいに賛成する。 Fighter の話に戻る。 Tarblance が Royal Enfield へ去った後、Chambers は製作設計のコントロールを再構築し、P51 Fighter を理想的なライディングスタイルへ戻すことができた。先代の Fighter に比べて幅広になったたハンドルバーもこれに寄与している。両端が低く手前に引かれたバーは、以前の Alabama スタイルに戻るというよりも、カフェレー サー愛好家の間でポピュラーなスウィングィング60年代のワンピース Ace バーに近い。車体は基本的にリアタイヤよりも細く、それ故このバイクはありえないくらいに敏捷で、BST カーボンフロントホイールとサイズを小さくした Beringer 4 ポッドプレーキによって減じられたジャイロ効果が更にステアリングをスピードアップに貢献している。従ってバイクを左右へ向き替えする際に広いハンドルバーによって大きな力を加える必要もない。 たとえ両脚の間にある背骨フレームをグリップできなくても、ハンドリングは素晴らしい。まったく驚いた。California の曲がりくねった Glendora Mountain Road を、この Fighter よりも速く駆け上がる二輪があることが疑わしい、というのが正直な感想だ。それは怒涛のようなトルクとはっとする程のハンドリングのおかげだ。本当に信じ難い。というのも、ホイールベースは62.6inchと長く、マシンで削り出された girder フォークのキャスター角は27.5°でトレールは4.2inchと、ステアリングは保守的なジオメトリーとなっているからだ。アルミニウムから削りだされたそのフォークは、バネ下加重が落とされ4.35inchのストロークにより、曲がった下り坂でも素晴らしく安定したハンドリングを示し、ブレーキを残しながらコーナーへ進入するときも路面の凹凸を上手く吸収し続けてくれる。前後に装着された Race Tech ショックは、適度なダンピングと上質な乗り心地を与えられるようにセッティングされている。Fighter がステアリングにおいて正確でスポーティなハンドリング加えて安心感を調和させたその手法に感心した。 マッシブな 240/45-ZR17 Pirelli Diablo Rosso Ⅱ を選んだことは、それがリアタイヤによるファッション上の主張であろうがなかろうが、 Fighger を害してきた。ところが私が予想していた程にはステアリングに影響はなく、先代の Fighter や Speedster よりも小さいくらいだった。私自身驚いたのだが、これと同様に太いタイヤを履いたバイクではとてもできなかったくらいタイヤを端の方まで使っていた。 エグゾーストから太い轟きをほとばしらせて目覚めた Fighter のエンジンは、900rpmで安定しアイドルする。他のアメリカン空冷エンジンが発するカチャカチャ音やガタガタ音、それに振動といったものとは無縁だ。音量的にも静かなものだ。バイク全体が上質感を発散し、一体感と仕上がりという点で先代の Fighter から明らかな進歩を示している。この新しい P51 は、ただの部品の寄せ集めではなく、全体として上質で洗練されている。 S&S が振動軽減のためのバランサーを全く備えず、フレームにリジッドマウントされているにも関わらず、X-Wedge エンジンは、他の標準的なアメリカンVツインと比較するとありえないくらいスムーズだ。シャシーの剛性を高めるためにエンジンを硬くマウントしたにも関わらず。G1 Fighter が用いていたキャブレターからリプレースされた Delphi 製 EFI は無駄をきれいに取り除き、重厚な音と満足のいく加速をもとらした。エンジンマッピングは理想定で、どう猛さも無ければスナッチを起こすこともない。長いホイールベースのため問題となるウィリーも起きない。感銘を受ける莫大なトルクは、エンジンがほとんどどんな回転であっても好きなときに使える。トルクのピークは2,000rpmだが、2,000rpmでホールドするのは容易ではなく、レブリミッターの5,800rpmまでひたすら力強く、それを避けることもできない。 X-Wedge エンジンのハッピーゾーンは1,500~3,500rpmで、シフトアップは4,000rpmで実行するのがベストだ。それを表示するのは唯一の計器で、ステアリングヘッドの向こう側にある Motogadget 製の正にカフェレーサー然としたアナログ式タコメーターだ。そこには、走行速度と燃料レベルを示す小さなデジタルパネル、イグニッション赤ランプ、ニュートラル緑ランプがある。それが全てだ。 5速トップギアで3,000rpmなら既に100mphになっていることに気付くはずで、実在するマッスルのおかげでそこに到達するのにほんのわずかな時間しか要しない。それが扱うトルクを考えれば信じられないくらいだが、油圧式 Bandit クラッチの操作性は驚く程軽い。がしかし、歩くのよりも速いくらいの速度でタイトなターンを脱出する際に加速すうときにはさすがに多少の苦労を伴う。トランスミッションのスナッチを避けようとすると、1,800rpmより上にエンジン回転をキープする操作が必要だからだ。ともかくこのバイクにはパワーピーク5,200rpmまで続くトルクがある。トリプルカムシャフトの2,136ccエンジンは、リアホイールで145bhpを発し、これは Confederate が最初に X-Wedge エンジンを採用した Speedster に比べ25bhpも大きい。 Confederate の5速ギアボックスの動きはかなりいい。クロスレシオでスムーズにシフトできる。ただし2速から1速へ落とすときは別。ニュートラルを越してシフトダウンさせると毎回ドスンというショックがある。しかしこのバイクにはどこでも使える十分なトルクがある。5速の内の2速は余計なギアと言うこともできる。3速に入れたまま、半クラッチをさほど駆使しなくても発進できる。このバイクは交通戦争を戦うグレイトなバイクだ。S&S エンジンの筋肉質なレスポンスを使い、車やトラックの間に切り込みサッとパスしていく。ラテンのノリで。しかしそれくらいはこのビックなエンジンからは想像できることであって、驚くべきは、加えられたリファインによってそのパファオーマンスがほとんど振動を伴わないで供給されることだ。特筆に値する。 Fighter のブレーキは最先端のものと等しく、このようなビッグバイクにおいてしっかりと働く。 疑問の余地なく、Confederate P51 Fighter Combat は Dixie 工場で製作されたバイクの中でベストなバイクだ。低く、そして引き締まった筋肉質なバイクは先代の Fighter よりも品質的そして視覚的に一著しく洗練されている一方で、乗りたいと思わせる魅力がある。・・・・・ と、この後はこのマシンについての褒め言葉が続くだけなので省略。 Confederate P51 Fighger Combat。 ほんと見た目では敏捷という評価とは全く縁が無いように思えるバイク。それどころか飾るだけのためのバイクのようにも見える。その実、乗って愉快なバイク。一般人が手の出せるバイクではないけど、製作思想には共感できる部分がある。
by rocketiiidash
| 2016-05-07 19:37
| 人様のバイク・他
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Comments(2)
Commented
by
yukifukaa at 2016-05-07 21:44
お金あったら欲しいバイクです
0
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by
rocketiiidash at 2016-05-07 22:49
ははっ yukifuka さん、Diavel で我慢しときましょう。
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