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Motorcycle USA のサイトに載っている Victory Motorcycles の電動ストリートバイク、
Empulse TT のファーストインプレッション記事を訳してみた。
Polaris Industories が Brammo のバイク部門の資産を取得して7ヵ月が過ぎ、いよいよ 100%電気で走るバイク Empulse TT を発表した。航続距離140マイル、最高速108mph (約170km/h)、フル充電時間3.5hrというスペックで、これまでガソリン車ばかり乗っていた ライダー達を振り向かせようともくろみ。 Empulse TT は、Brammo Empulse RR の最終バージョンをベースにして、スリムはツインスパー フレーム、Maruzocchi フロントサスペンション、Brembo のブレーキ、水冷ACモーターという構成になって いる。その一方、Brammo だったときに比べ容量が約12%アップし10.4kWhになったリチウムイオンバッテリーから電気を引き出す。加えて、バッテリーの脇に Victory のエンブレムを付け、独特の カラーで Victory のアメリカンバイクらしさを演出している。 RR を踏襲していることは悪いことではない。事実、シートに跨ってみると、460ポンド (約209kg)の TT は、コンパクトに感じ、650ccクラスのバイク、例えば Kawasaki ER-6n、 Suzuki SFV650 に近い。エルゴノミクスは自然で均衡がとれ、ちょっと出掛けるにはちょうど 良い。停止していると少し太った豚といった印象だ。しかし、バッテリーがシャシーの低い位置に 載せられていることで好ましい重心位置が得られ、走り出すと活き活きといて楽しい。 それはまるでフルサイズのスクーターのようだ。 実際には別のバイクだ。確かに、街中を穏やかに流す際の方向転換はそつ無くこなしフレンドリーだ。しかし、いざスポーティに走ろうとすると、Victory の電動バイクはあいまいというか 奇妙なフィーリングとなる。ブレーキングしながらコーナーへ進入するときには、小さな重量移動を伴う硬さを覚える。対してコーナー出口では、スロットルに乗っているようなフィーリングとなる。それは、 従来のガソリン車のハンドリング(pitch and bite handling ブレーキでピッチングを起こした後、鋭く曲がるハンドリングのこと?)と比較すると不自然に感じる。 スルットルを捻ると、その滑らかさ、スロットルグリップから AC 電動機までを上手く強調してある ことに驚かされる。スロットルレスポンスは、偽りなくダイレクトで、フラットな広がりを持つ駆動力により ライダーに快適さをもたらす。すすり鳴きのようでいてSF(サイエンスフィクション) 的で陽気な音を発しながら Empulse は素早くフリーウェイ速度まで駆けてく。'sport' モードが用意され、選れべば モーターのレスポンスがより鋭くなり、エンジンブレーキ効果が少し抑えられる。エンジンブレーキについて言及すると、減速エネルギーを電気へ変換する回生ブレーキ技術が電動機に組み込まれている。それは スロットルを閉じて惰性で走行しているようなときでもわずかな電気を生み、電源をチャージ する。Victory によると、この永久磁石を用いた電動機は54psの最大出力と61lbft (約83Nm)のトルクを発揮する。確かにそれくらいのピストンエンジン車に相当することは認め られる。 できる。アナログ的な回転計は、今モーターが最適な効率で回っているのかどうか(4,500rpm ~6,500rpm)を教えてくれる。脇の長方形の LCD は、速度とバッテリー残量、充電する 場合に必要な時間を表示する。電気移動体向け標準 SAE J1772 に準拠したレセプタクルを 通して充電でき、80%までの準電なら2hr、100%までなら3.5hrで充電できる。 15分間どれだけパワーを使っても良いというトラックテストを我々が行っている間、140マイルは 充電しなくても走る、と Victory は楽観的な説明をしていた。だが事実としてはその間、頻繁に電圧の低下を経験した。果たして一般公道で十分な容量と言えるのだろうか? 他の電動バイクの設計と異なり、Empulse は Brammo の6速トランスミッションとクラッチを採用して いる。他のギアが固定されグリップを捻るだけのバイクよりも馴染み易いライディングをライダーに 与える。と同時に、モーターのパワーバンドを最大限活かし、最適な効率で運転することが でき、特にフリーウェイで意味を持つ。 Empulse は、マニュアル形式のクラッチとトランスミッションを備えながら、スクーターのようにライディングは 簡単だ。操作が通常のクラッチやシフトレバーと同じかと言えばそうではなく、実際には6速のどの ギアにあってもほぼそこそこ走る。もちろん高速では減速比の小さなギアを選れんだ方が 良いが。クラッチも必ず必要といったものではなく、ギアを落とすときにのみ必要だ。(シフトアップのときは不要)とすると、なぜそんなに多くのギアを設けたのだろう? という疑問が湧く。 low/medium/high の3段くらいにした方が実用的だと思えてしまう。 Victory のバイクは、以前から組立と仕上げは議論になる。だが 本電動バイクに限っては、 電気スイッチからフレームの精密な溶接に至るまで上質な職人技によって製造され、質の高い製品であることが見ても触っても分かる。今回のテストにおける各バイクが、オレゴンにある Brammo の工場で、才能ある手によって組立てられている。だが Victory は、将来、この組立工程を現存の Brammo の資材を含めてアイオワの工場へ移そうと計画している。 もしも君が街を走り回る高品質な電動バイクを探しているのなら、Empulse TT は打って つけだろ。公道で最速の電動バイクではないが、高い動力性能とイージーなハンドリング、それと 5年間保証が付いた Victory のニュー電動バイクはかなりイイ線を行っている。 Empulse TT の + / - を書いておく。 +:組立と仕上げが上質 乗車姿勢が自然 フリーウェイ速度までの活発な加速力 -:6速のギアを多過ぎる 不確かな航続距離 折角のシャシーに対しパフォーマンスが物足らない Source:Motorcycle USA
by rocketiiidash
| 2015-07-31 23:26
| 電動バイク
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Comments(2)
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by
vyrus_empire
at 2015-08-02 15:45
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意外に辛辣というか、事実に即したインプレという感じがしますね。同郷だからと配慮した言い回しを想像してました。ビクトリーのバイクは組み立てと仕上げが議論になるとかしれっと書いてるし(笑)。
ビクトリーと旧ブラモの関係がどうなるかという点も含めて今後に期待したいです。どんどん良くなるといいんですけどね。
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Commented
by
rocketiiidash at 2015-08-02 23:04
そうなんです vyrus さん。辛口インプレッションでした。
vyrus さんがおっしゃるように、どんどん良くなって欲しいです。 それから、2万ドルは高いですよね。これが一昔前の80円/ドルくらいのときならまだしも、今の120円超/ドルだと、日本で発売されるとしてもとんでもなく高価になりそう。売れそうな気がしません。 米国なら、この種のバイクの購入を優遇する制度(政府が一部負担する制度はまだ継続してるのかな?)がありそうですが、日本ではありませんよね。
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