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以前も書いたことかもしれないが、バイク雑誌や企業が運営しているバイク関係のサイトは、そのスポンサーになっているメーカーやその製品の悪い点を公然と書けるとは思えない。 例えば Ducati の支援を受ける雑誌の編集者や試乗ライダーは一体どれだけ正直に XDiavel のインプレッションを書いているのだろう? 正直疑問。 以下に引用するのは、Asphalt & Rubber(A&R) の先週の記事。 内容は、Ducati が XDiavel という新しいバイクによって無謀とも思える Harley-Davidson(H-D) との闘いに挑んでいること。そして XDiavel そのものに対する疑問だ。 XDiavel のスパシショットが登場し始めたおよそ1年前から私自身「Ducati はなんて馬鹿なことしてんだ?」と思ったものだが、この記事の筆者もほぼ同じように考えていたと思う。しかし公式発表から9ヶ月が過ぎ、そろそろ話題性も下降傾向にあると思えるこの時期にこの記事。そしてよくもこんなに書いたものだと思える長文。おそらく心のなかに積もり積もったものをとうとう抑えきれなくなったのだろう。 読むと分かるが、身長188cmの筆者でもフォワードコントロールには(ペグを mid position にしても)なじめず、且つ疲れたそうだ。 ******************** by Jensen Beeler Bologna のブランド Ducati にとって XDiavel は大きな一歩だ。同モデルは同社が Diavel によって最初に開拓した領域における進出を推し進めるものであり、いくらかイタリア語を話すデザインをクルーザー嗜好者に提供したいと考えたものだ。 フォワードコントロール、そして低く傾き前に突き出たシャシーデザイン。XDiavel は市場にある他のどんな Ducati にも似ていない。そしてこの事実を呑み込むにはいくらか時間が必要だ。 Ducati の変化は、Harley-Davidson(H-D) が占領する領域に同社が堂々と入り込むことを可能とする。がしかしその領域は登には高い山である。棒と盾のブランド(H-D の燃料タンクに記されているロゴは棒と盾。)にはクルーザーライディング信奉者という強い味方がいる。彼らはこのアメリカンブランドが行っていることを理由に集まるのではなく、それが H-D というだけで集まる。 それがクルーザーライダー達のハートとマインドを獲得することを異常に難しくしていることである、容易に理解できないことでもある。山の登る最初の一歩は同じではないバイクを開発することだ。その点で、Ducati は戦えるチャンスを手にしている。 Climbin Mt. Everest Might Be Easier ビジネスとう観点で Ducati XDiavel を論じる場合のポントはシンプルだ。米国で新車として購入されるあらゆるバイクのおよそ2台中の1台は H-D で、更に約95,000ユニットを海外へ輸出している。 これはビッグビジネスで、しかもそれは、信頼性、パフォーマンス、技術によって裏打ちされた訳ではないマシンによって成されている。矛盾と混沌が1つになっている。 それが H-D の市場にほころびを与えることを難しくしている。日本のブランドはその難しさを学んだ。一方、Victory が H-D に対するアンチテーゼとしての地位にいて、Victoryとオーナーが同じ Indian は棒と盾のブランドと同じ路線で勝負しようとしていて、ある程度成功している。 Ducati もこの実績の一部を欲し、既にイタリナンブランドの兵器庫には Diavel がある。ただしMilwaukee の人間が眉を上げるに足る程には市場が反応しなかった。そして Ducati はXDiavel を投入。 別途この記事の中で XDiavel と Diavel の違いを述べるつもりだ。ここではしかし、デザイン、目的、メッセージを通して Diavel がなしえたことを超え、 H-D にとっては明確で私には良く分からない何か多くのことを XDiavel が捕えようとしている、と言っておけば十分だろう。 XDiavel は Diavel 登場を利用したマーケッティング、即ち買い手が何を求めているのかをはっきりさせることに焦点を絞って検討し、その結果として生まれたいとこだ。 H-D 教団と上手く戦うため、XDiavel を外見た目の上では1つの自ブランドの中に位置づけた。 Scrambler ラインの場合、Ducati はサブブランドを立ち上げたが XDiavel についてはそうしない一方、他の Ducati とは異なるメッセージとフィールで挑もうとしている。 Ducati が目標としているのは、忠誠なクルーザー族が、可能な限り最も野蛮なパフォーマンスが Ducati のレシピに加えたことを理解し、彼らがこのバイクの所有を予見し更に所有できたら感動するだろうと思えるマシンを提供することだ。 XDiavel に近づきそれを目にすると、初めであってもこのバイクの狙いはすぐに見てとれる。Ducati の設計者は良い仕事をしている。バイクは頻繁に H-D の言葉を話している。ただし強い伊国語のアクセントを伴って。 このバイクの血統は容易に分かる。XDiavel がその前任者につながっていることを示す視覚的要素が十分にあるからだ。 XDiavel の形は、怒った牡牛を思わせる。それが単にそこに止まっていても。角は前にあるあらゆるものを蹴散らすことに備え、すぐにでもフルスピードで前に突き進もうとしているように見える。 この感想は、156psと96lb-ft(130Nm)@5,000rpmという数値を持つパフォーマンスシートが裏付けている。その数値が語るものは、スロットルをわずかにひねっただけで理解できる。 このバイクには2つの思想が共存する。1つはシングルサイドスイングアーム、スティールトレリスフレーム、Brembo ブレーキといった最上級の部品類を用いた Ducati 風の外観。 一方でそのイタリアンブランドの流儀から離れてクルーザーライダーが期待する型を XDiavel にマッチさせている。例えばベルトドライブ、前後に引き伸ばされた燃料タンク、フォワードコントロール、相当に傾いて前に突き出たフロントだ。 スポーツとクルーザー、イタリアンとアメリカン、赤と黒を絶妙にバランスさせている。Ducati のデザインチームは称賛に価する。 加えて Ducati はこのバイクをかなりカスタマブルに造っている。なりたてのオーナーが Ducati のパーツカタログを欲しがるようにしむけているだけではない。クルーザー市場には個人の好みをあおる手法が浸透しているが、Ducati は正にそれを狙っている。 クルーザーオーナー層にとって同種のバイクに乗って集まることは重要なことで、しかも自分の分身であるバイクが他のバイクから適度に目立つことも大切である。これはバイク集団ではよくある矛盾でもある。 A Two-Wheeled Rocket, But Does It Corner? Ducati が XDiavel の 1,262cc Vツインエンジンと呼び可変バルブタイミングを備える Testastretta DVT 1262 エンジンは、Ducati のラインアップの中でベストのものだ。ベストという言葉の中にはもちろん 1299 Panigale が積む 205hpの Superquadro エンジンも含む。 Ducati XDiavel の出力はタイヤをシュレッダーに掛けてしまうような156hpに達する。パワーが公道を走るあらゆるバイクに勝るというだけでない。とどめの一撃は、Testastretta DVT 1262 エンジンで、 95lb-ft(130Nm)というトルクがわずか5,000rpmで発生する。大出力とその発生回転数の低さが特別だ。 以上のとおりこのバイクは公道を堂々と走行できるロケットであり、しかも現実世界で使える力を持っている。スペックシートでレーサーを黙らせ、XDiavel が腕力でパワークルーザー市場に挑むなら勝者になろう。このバイクは、コーナーを抜け長い直線部で叫ばせろとライダーに求める。 Ducati は賢いことに、XDiavel に Brembo M4-32 キャリパーのセットを採用した。このブレーキは強烈に食付き、スロットルを開け過ぎたようなケースに陥ってもそこから救い出してくれる。故にバイクはライダーに対し常にバイクを試すよう催促する。Pirelli Diablo Rosso Ⅱ タイヤとの組み合わせを含め、プラットフォーム全体として大いに安定している。ブレーキングにおいても加速においても。 XDiavel は ride-by-wire スロットルによって、どんなビーストにもなりえる一方で、DVT のおかげで一定のテーブルマナーも備える。即ち Testasretta 1262 エンジンは、その動力性能の数値が示唆することに反し、驚くほどストリートユースに適している。 この礼儀正しさに加え、Ducati はこのバイクにエレクトロノクスをフル装備した。IMU、トラクションコントロール DCT、プッシュボタン・ローンチコントロール DPL、コーナリング ABS といった Bosch に由来するもの、クルーズコントロール、複数のマップを持つ ride-by-wire といったものだ。 以上により、Ducai はこのバイクが ‘ジキル博士とハイド氏’ を巧みに演じられるようにしている。Ducati は他のマシンでも完璧にこのことを実現している。一番分かりやすいのはMultistrada 1200 だ。 がしかしここで XDiavel のスロットルをゆっくりと操作したときの不満を述べておかねばならない。25mph辺りから下の速度で at switch wheel tooling (回転式スイッチの操作によって?)エンジンが簡単に止まってしまう。 どうやらこれは Ducati DVT エンジン全てに共通する問題のようで、私個人は、可変バルブと ride-by-wire、エンジンのマップ設定の間に何等かの問題があると推測する。似た症状に対処すべく現行の Multistrada 1200 はアップデイトされた。Ducati にはいくらか課題が残っていて、XDiavel にも処置を適用すべきだ。 当然ながら、クルーザースタイルのバイクはシャシーに難問を抱える。長く低いことを美しいとする美学は物理法則上何の価値も無い。 30°というフロントフォークの傾きと、120mmというトレールは、たとえ一方だけであってもそこから生じる特質からは逃れようがない。我々の一般認識は、これらの数値がなんとなく後方にいるようなフィーリングを与えるであろうこと、そしてアグレッシブなライダーならリーンを深めるに従って後方へズレる感覚とアンダーステアが強くなるという感覚が生じるだろうと教えてくれる。 しかし奇妙なことにその感覚は小さい。一方でその奇妙さは、車体を傾ける速さに対する過渡的なウェイトの移動に違和感を覚えさせるものだ。 そんな訳で、Ducati XDiavel のフロントエンドはライダーの自信を奮い立たせるようにはできていない。フォワードコントロールのレイアウトは車体との接点を奪ってしまい、ライダーの不安をより深刻にする効果しかない。触覚によるマシンからのフィードバックは多くのライダーにとってなじみのある感覚だからだ。 この問題と折り合いをつけるべく、サスペンションのトラベルは比較的小さくなっている。(フロントが4.72"、リアが4.33")その結果、身体は路面のくぼみや段差からの衝撃を一定程度受けることになる。背中の下部が XDiavel のサスペンションの一部になることを強いられることは容易に理解できるはずだ。 フォワードコントロールデザインは XDiavel が Ducati のあらゆるラインアップと一線を画することを意味する。このイタリアンブランドは H-D の領域に初めて深く踏み込んだ。これは実用性から離れる一歩でもある。 ライダーにとってフォワードコントロールはハンドルバーが遠のくことを意味する。実際、私のように胴が長く6'2"(188cm相当)という体躯であっても好みよりも遠い。より小さなライダーにとっては問題であろうことは簡単に想像できる。 幸いフットコントロールはすぐに利用できる3つのポジションがある。(私はmid position を試した)Ducati のカタログはノーマルな乗車姿勢に近づけるペグ位置を実現できるパーツを用意している。確かに調整と緩和のためのスペースがあるにはある。 腕も脚も遠くなれば必然的にライダーのウェイトの大部分がシートに支えられることになる。 極普通の距離を走っただけでも脚と背中が痛む。なるほどシートは極めて素晴らしい。しかしライダーをシートだけ、つまり尻だけで支えるというのは ・・・ んんー 無理がある。 更に気付くのが、車体全体に広がるブーンというエンジンのうなりで、どの回転域でも生じる。ハンドルバーに載せる手だけでない。シートから、そしてペグからもだ。長く乗った後に、振動と乗車姿勢に起因する手、足、尻のしびれを発見した。 そんな訳で、Ducati XDiavel は主に市街地を走ってこそ意味がある。その走りはイタリアンカンパニーが作る安定性の中に最低限の快適性を伴うものだ。 しかし私の同僚が指摘してくれた。「Rolls Royce の価格に不満を言ったりしなだろ?」と。(Rolls Royce が高価なことは当たり前過ぎてだれも不思議に思わないと)同様に、クルーザーライダーが少なくともそのエルゴノミクスに対する不満なんてこぼさいだろ、という意味。 いくらかハンドルバーとフットコントロールに変更を加えればたぶん Ducati XDiavel はある程度ハイウェイマシンとして使えるようにり、いくらか長距離を走れるようにできそうだ。しかし、このバイクはやっぱりオカシイ。これは Ducati 製のいにしえの 'torture rack'(身体を引き延ばす拷問器具)だ。 XDiavel vs. Diavel Ducati XDiavel が登場したとき、皆の頭に去来しそれを包み込んでしまった難問がたぶんあるだろう。Ducati は既にラインアップの中にクルーザー、即ち Ducati Diavel を持っていたはず、ということだ。加えて XDiavel を一瞥したとき、Diavel にわずかにオーバーラップしているように見えたろう。 もしかすると、Diavel に代わるパフォーマンスクルーザーとして Ducati が XDiavel を考えていると誤って教えられなかったか。実際は異なり、Ducati は Diavel もその武器庫に残した。Ducati がなぜそうしたのかは、両方に乗ってみれば容易に分かる。 核心を言ってしまえば、XDiavel と Diavel は同じ目標に向かって分布の真反対の端からアプローチしようとしたものだ。 Ducati Diavel は先ずスポーツバイクありき、即ち速くそしてハードに走ることを想定していてる。Ducati はそのレーシング知識を上手く変換し、パフォーマンスに焦点絞るという Ducati の経文に従いパフォーマンスに焦点を絞ってクルーザールックのバイクを造り上げた。結果、コアなワインディングライダー(canyon-carver)をまごつかせることにはなったが。 しかし結局のところ、パフォーマンスクルーザーという前提が、戦闘に徹したスポーツバイクライダーの心をとらえることはなかったようだ。一度 Diavel に乗ればその先入観が窓の向こうに去ってしまうだろうに。Dcuati Diavel はクルーザーの衣装をまとうパワフルなスポーツバイクだ。 反対に XDiavel は正しくクルージングするために造られたバイクだ。言葉どおり H-D のセンスで。違いは、燃料タンクに見慣れたロゴがあるか無いかということと、それを動かすエンジンが適切かそうでないかということだけだ。 ということで、Ducati XDiavel は数値的にそして文字通りにパワフルでうるさいバイクとして造られた。Ducati が XDiavel のために用意したコピーは 'low-speed performance'。なるほど、都会での使用を意図したマシンという意味でうなずける。 田舎道ではなく格子状の都会の道、そこが XDiavel にとって最もしっくりくる場所だ。つまり信号機から次の信号機までのレースにこそ適しているということだ。なおこれは、このバイクでワインディングを駆けることを場違いであると言おうと意図したものではない。 スポーツ性に注目するライダーなら、XDiavel を下りて Diavel に乗り換えたとき、XDiavel の優れたパワーを恋しがることはないだろう。 Diavel のパフォーマンスのプラットフォームは XDiavel に非常に近いと感じるだろう。しかしそこには大きな違いがある。即ち出力が出る回転域が異なる。 ということで、XDiavel と Diavel のどちらを買えば良いのか? という質問に対する答えは、つまるところ、買おうとする人がどんな風な乗り方でバイクを楽しもうとしているのか? ということに置き換えることになる。 スポーツライディングするつもりで選ぶなら、十分なパワーと素晴らしいシャシーを持つ Diavel がはるかにベターなマシンだ。 一方、市街地の通りを流したい、信号機でドラッグレーサーのように目立ちたいなら、低回転でブーブーと音をたて、ラフな乗車姿勢を伴う XDiavel が選択すべきことは明らかだ。このとき、ローンチコントロールのことを忘れてはならない。 スポーツバイクオーナー(忠誠な Ducati 信奉者を含む)なら、Diavel の方がしっくりくるだろう。そもそも XDiavel はそういったイタリアンブランドとは無縁の層にアピールすることを狙ったバイクだ。忠誠な Ducati オーナーから見ると不快だろうが。 When Being Good Might Not Be Good Enough 私のようなスポーツバイクライダーなら、この2台が仮に自分のガレージにあったとき、およそいつも Diavel を選ぶだろう。フォワードコントロールは全く私を引き付けないし、前方へ斜めに伸びたフロントがつくるハンドリングには、心理障害とも言える状態にスポーツライダーを陥れる程の煩わしさを覚えるだろう。 しかしここで思い起さなければならない。Ducati は現実にクルーザーを造ってしまったということ、そして Ducati XDiavel は別の層のためのバイクということを。とすると、この XDiavel は、真のクルーザーとどこが違っていると見ることができるのか? XDiavel はあらゆる電子デバイスを備え、それらには多少なりとも Moto GP レースバイク技術が反映されたているであろう。加えてエンジンは静止状態から100mphまでは絶対的ビーストだ。クルーザーの基準に照らせば、ハンドリングは米国製のどのバイクよりも優れている。 19,995USD(XDiavel S は22,995USD) という Ducati XDiavel の価格はアメリカンの競合にかなり近い。 Ducati は、Harley-Davidson を求めてその売り場へ行ったとき、実際に棒と盾のブランドを選ぶ前に XDiavel を考慮しないことを難しくした。 クルーザースタイルのバイクが欲しくなったとき、正直私には Ducati XDiavel 以外のバイクを選びたくなる合理的理由を思い付かない。クルーザーとして XDiavel にはこれと言った欠点は無く、最も良くできたパッケージであり、クルーザーカテゴリーのレベルを高くそして完全に新しい所まで引き上げた。 これを読んでいて ‘しかし’ という一言を待っていた人がいたなら、そう、ここでやっと登場する。 上記のとおり XDiavel を高く評価する。そして同バイクによる Ducati の狙いは、H-D 市場である。がしかし、次の簡単な一言で Ducati の狙いに反論できてしまう。即ち、それが間違ったブランドから登場した、ということだ。 これまでのところ、H-D 市場に割って入ることは依然として難しい。これは燃料タンクに棒と盾のロゴが無いバイクに乗る者による抵抗運動であり、そしてその困難は避けては通れない事実だ。 ******************** H-D が牛耳る市場は大きい。その1割の売上でも自メーカーのものになれば、と考えたくなるのは自然。 A&R が書いているように全く理解不能なのは、H-D を選ぶライダーはそれが H-D だからであり、バイクそのものが機能的技術的に優れているかどうかに関係無いという点。 そういえばどこかで、H-D はバイクを超える文化だ、みたいな台詞を聞いたような気がする。 そうねーその文化に感化された人達をその文化から引き離すにはどうしたらいんだろう? というかほっとけば、と言いたいところだが、Ducati も、儲けを増やし続けろと叫ぶ資本主義の環境下にいる限り今回のような行動に出ることは仕方ないのだろう。様子を見る他ない。 でもやっぱり A&R が最後に Ducati がこんなことやることは間違っていると言ってるとおり、私個人も、クルーザー市場なんかのために時間や資本を掛けることは忘れて、Diavel のアップデイトに注力してくれればいいのに、と考えてしまう。 そうそう、XDiavel で H-D とは別の価値や文化を提案する、という考えはうなづける。でも、「スーツでディナー」というのはどうかと思う。浮世離れしている。驚いたのが、BS誌のS氏までもそれに参加したという点。地じゃないような気がする。あんな贅沢できるライダーは少ないと思うなー まあただの一提案と割り切れば良いが、あれこそが Dudati が狙っている市場だ、と言ってしまうと、自らその市場を狭めてしまうんじゃない? 結果、XDiavel は売れず、さっさと見切りをつけて Diavel のアップグレードの方へ戻ってきてくれればそれでいいのだけど。
by rocketiiidash
| 2016-08-11 23:51
| 人様のバイク・他
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Comments(2)
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by
yukifukaa at 2016-08-12 08:05
僕もスーツにディナーの演出は浮世離れしすぎだと思いました。それならクルマで行きます。
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by
rocketiiidash at 2016-08-12 19:11
ですよねー yukifuka さん。
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